バンコクでは、日本と比較すると様々な意味で英語を学習する環境が整っていることもあり、在タイ中に英検に挑戦させたいと考えるご家庭が多いです。
英語を学習させたい、受験に役立てたい、あまり興味はなかったけれど周りのお友達はみんな受けているらしい…等、英検を受けるきっかけや理由は様々ですが、お子さんが英語を学習していく過程で、英検はおすすめです。
英検がおすすめである理由は、また別の機会にお話しさせて頂くとして、今回はよくお問合せを頂くバンコクでの英検の受け方をご紹介したいと思います。
以下の項目に当てはまる方は、ぜひこの記事をご一読下さい。
- バンコクにいる間に子どもに英検を受けさせたい。
- バンコクにいる間に自分が英検を受けたい。
- 英検を受けるかどうかはまだ分からないけれど、情報を知っておきたい。
- 子どもの中学・高校・大学受験のために英検合格が必要。
- 何級まで受けられるのか、その後はどうすれば良いのかを知りたい。
日本人会で受験する
バンコクでの英検は、昔から「タイ国日本人会」さんが主催をされています。英検直前に「受けたい!」と思っても手続きや申し込みが間に合わないので、スケジュールや手順を把握して計画的に受験に臨んで下さいね。
開催時期
バンコクでも、日本と同様に年に3回英検が開催されます。開催日の目安は、以下の表の通りです。年により、一次試験の日程が多少ずれますが、二次試験は一次試験の1ヶ月後に開催されます。
基本的には、日本と同じ週末の開催が多いですが、タイの祝日等によって前後することもありますので、開催時期は日本の英検のホームページではなく、日本人会のホームページや案内をご覧下さい。
一次試験 | 二次試験 | |
第1回 | 6月 | 7月 |
第2回 | 10月 | 11月 |
第3回 | 1月 | 2〜3月 |
試験日は、会場の都合上土日の2日間に分かれており、通常は5級・4級は土曜日、3級・準2級・2級は日曜日です。
2024年度の試験日程は日本人会のこちらのページでご確認下さい。
追記:2024年度第3回英検(2025年1月実施)のお知らせはこちら。
尚、一次試験の時はバンコクにいるけれど、二次試験の日には本帰国済みまたは一時帰国中という方は、二次試験のみ日本で受験するということも可能ですので、詳しくは日本人会へお問合せ下さい。
受験条件
英検の受験には、以下の条件が満たされている必要があります。
- タイ日本人会のファミリー会員(または18歳以上の受験者はご本人がシングル会員)
- 受験月までの日本人会会費が納入済みであること
英検の申込日当日や直前になって焦って入会しようとしても対応ができないようですので、受験予定のある方は前もってお手続きをして下さいね。
バンコクでは、インターナショナルスクールに通うお子さんも多いので、「2級なのにすごく小さい子がいた!」と会場で驚かれる方も多いです。
ただ、「子どもと一緒に私も頑張ることにしました!」と言って受験される大人の方も、たまにですが私の生徒さんでもいらっしゃいますので、大人の方も受験可能です。
タイ国日本人会の入会については、こちら。
受験可能な級
海外の会場では、国や場所により受験可能な級が異なりますが、バンコクでは5級から2級までの受験が可能です。
各級、受験の定員が90名とのことですので、定員になる前にお申込下さいね。準1級はバンコクでは受けられないため、ご希望の方は本記事の最後の項目をご参照下さい。
申込方法
日本人会の専用ページからのWEB申込となります。申込日は、最近は試験日の1ヶ月以上前の指定された平日9:00〜翌日9:00の24時間のみの受付です。
そして、時期や級にもよりますが、希望者が多い級はすぐに満席(各級定員90名)になる場合もあります。WEB申込日当日は、開始時刻9:00にパソコンの前に待機して、確実に申込できるようにされている方が多いようですので、「知りませんでした汗」「すっかり忘れていました泣」ということがないように、お子さんのためにしっかりカレンダーに入れておいてあげて下さいね。
各試験のお申込開始日の最新情報は、日本人会のホームページや案内をご確認下さい。
試験会場
英検は、サトーンにあるタイ国日本人会本館で行われます。多くの方がお住まいのエリアから少し離れますので、会場までの交通手段やお家からの所要時間は、事前に確認しておいた方が安心です。
受験料のお支払いや合格通知の受け取りは、スクンビットソイ39の日本人会別館と場所が異なりますので、ご注意下さい。
塾で受験する
たまに、日本人会に入らずにバンコクで英検を受けたいというお問合せを頂きます…笑
2024年11月現在、5級と4級のみですが、試験を開催している塾があります。お世話になっている塾さんで、入塾なしでも試験のみ受験させてもらえるとのことですので、ご希望の方はご紹介させて頂きます。ご希望の方はお知らせ下さい。
バンコク以外にお住まいの方は、地域により2級まで受験可能な塾があるようですので、お近くにあれば活用してみて下さい。
日本で受験する
バンコク受験できるのは、英検2級までなので、準1級の受験をご希望の方は、皆さん以下のいずれかの方法で日本で受験されています。
一時帰国時に本会場・準会場で受験する
特にインターナショナルスクールに通われているお子さんは、6〜7月の長い夏休みに一時帰国されることも多いかと思いますが、その時期にちょうど英検が開催されるため、その時期は日本の本会場または準会場で受験されるお子さんもいます。
以前、英検の週末のみ2泊3日ほどで英検準1級を受けに一時帰国されていた方もいらっしゃいました。タイで受けられうのは2級までのため、「せっかくだから準1級も受けたい!」、「そこまでしてでも中学・高校・大学受験に間に合わせたい!」という方は、ぜひスケジュールの検討をしてみて下さいね。
ちなみに、帰国スケジュールだけ確保しても、準1級に合格しようと思うと、相当な努力が必要なので、学習のスケジュールも計画的に立てられるのがおすすめです。
帰国時の滞在地域に合わせて、受験申込は、英検のホームページから行って下さい。
一時帰国時に英検S-CBTを受験する
英検S-CBTとは、パソコンで受験する英検です。大学受験に民間の英語試験が取り入れられ始めて需要が高まったことで、他の英語の試験と同様にコンピュータ上で英検を受けられるようになっています。
日本全国各47都道府県に最低1ヶ所ずつテストセンターが設置されており、都道府県によるようですが通常は毎週土日に開催されているので、海外在住の方も一時帰国時に合わせて受験することができ、しかも通常の英検と違い二次試験(スピーキングテスト)も同日同時に行うため、1日で完結するのでとても便利です。
従来の英検は、一次試験まではリーディング・ライティング・リスニングの対策に専念すれば良いですが、S-CBTで受験する場合は当日までにスピーキングの対策も必要なので、計画的に準備して下さいね。
S-CBTの詳細やお申込は、英検S-CBT特設ページから。
まとめ
一時帰国は、簡単に頻繁にできるものではないかと思いますので、基本的に2級までは1番初めにご紹介した日本人会主催の英検受験がおすすめです。
同じクラスの子や同じ塾の子、同じマンションの子も同じ会場で受験するので、お友達同士でモチベーションを高め合いながら学習をして頂けると良いですね。
どの方法で受験するにしても、学習も手続きも直前で焦らず、計画的に進めるようにして下さいね。
私も英検対策を開講していますので、英検についてや英語学習についてもお気軽にお問合せ下さい。