【英語学習】私が実際にやっていたアウトプット練習法【おすすめ】

英語学習

この記事は、バンコクで年に4回発行される季刊誌FACEに連載中の「英語コーチReinaのひとりごと」のコラムVol.3(季刊誌FACE Vol.23掲載)を再構成し、より詳しく書いたものです。

このシリーズでは、日頃生徒さんからよく頂く質問やお悩みについて私が思うことをお伝えしていきます。英語学習やお子様の英語教育には、様々な方法や考え方があり、答えは決して一つではありません。私の「ひとりごと」として、皆様が「これから」を考える上でのヒントの一つとして、読んで頂けると嬉しいです。

今回のテーマは、こちら。

子育てママ
子育てママ

普段の生活で英語を話す機会がほとんどありません。どうすれば英語を上手く話せるようになりますか?

ビジネスマン
ビジネスマン

リモートワークで海外出張は減りましたが、オンラインミーティングでも英語が必要なので、家でもできる英会話上達法が知りたいです。

以下の項目に当てはまる方は、ぜひこの記事をご一読下さい。

  • 英会話力を伸ばしたい!
  • アウトプットの機会がない…。
  • いざ英語で話すとなると、自信がない…。
  • いきなりネイティブの人と話す度胸がない…。
  • まずは一人でコソ練したい。
  • 英語のプレゼンや商談を成功させたい。
  • 子どもの学校の面談や先生との会話で言いたいことを伝えたい。

話す機会がないという現状

まず、あなたがどこの国にどのような環境でお住まいかによりますが、もしも日本やタイであれば、英語源ではないので、人により学校や会社で英語を使う以外は、積極的に探さないと、英語を話す機会がほとんどないですよね。

タイ・バンコクは、昔は街中で英語は全く通じませんでしたが、レストランや観光地等、英語で対応してくれる場所が増えました。その点、日本にいるより英語に触れる機会が多いと思いますので、もしも少しでも英語に触れられそうな場所を見つけたら、ぜひ一言でも良いので話してみて頂きたいと思います。

英語で話せるご近所さんやカフェ・レストラン・お店の店員さん、ママ友や共通の趣味を持つお友達等を見つけておくのがおすすめです。

ただ、そうは言っても、せっかく良い環境を見つけても、今度はそこに飛び込む勇気が出ないかもしれません。

「最初の一言は頑張って話しかけても、後が続かないんです…。」

というお悩みもよく聞きます。

もちろん、一番良いのは勇気を振り絞ってできるだけたくさん話しかけたり、それでも難しい場合は英会話教室等で無理矢理にでもアウトプットする環境を作っておくことです。

ただ今度は、

「ネイティブの方を前にすると怖気付いてしまって…。」

「そもそも何を話したら良いか分からないし…。」

「英語力が無さすぎて、いきなり会話とか無理です…。」

「コロナで外に出られないから、更に機会がありません…。」

などなど、様々なお悩みが出てきます。

そこで今回は、いきなり人前で話すのに自信が持てない方、何を話したら良いか分からない方、外出自粛中で外に出られない方のために、家でできるおすすめのアウトプット上達法をご紹介します。

ひとりアウトプット練習:方法

この家でできるアウトプット上達法は、私が高校時代にインターナショナルスクールに通っていた頃に空いた時間にいつの間にかやっていた方法です。

名付けて、「ひとりアウトプット練習法」です(笑)。

準備物は無く、手順はシンプルです。

①鏡の前で②トピックを決めて③話す、というのを④「なりきって」繰り返すだけです。

それぞれを具体的に説明していきますので、ぜひ実際にやりながら記事を読み進めてみて下さいね。

Step 1:鏡の前に座る

まずは、鏡の前に座ります。少なくとも自分の顔が全て映るできるだけ大きな鏡が良いですね。

鏡の前で練習するのは、自分の「表情」を見るためです。

楽しいことについて話しているはずなのに、話すことに一生懸命過ぎて、怖い顔をしていませんか?

ちなみに、英語ではなく日本語で話す時にも表情が固くなりがちな人は、日本語の会話やスピーチの練習にも鏡の前はおすすめです。

人間は、情報の87%を視覚から得ると言われています。

その人間を相手に話すのですから、肩の力を抜いて、細かい間違いは気にせず、表情で伝えるつもりで話して下さい。

極端な話、笑顔で「サッカー」と言えば、サッカーが好きなんだという事は伝わるはずです。

お風呂上がりの5分間、習慣にするだけでも大きく変わります。

その5分が難しいという方は、ドライヤーで髪を乾かす時間を使う等、習慣化する工夫をして下さい。

Step 2:トピックを決める

鏡の前に座ったら、次に独り言のトピック(題材)を決めます。

内容は何でも良いのですが、まずは自分の人生の中で話す機会が多いであろう「自分自身について」「家族について」から始めてみるのがおすすめです。

つまり、自己紹介で使えそうな内容から始めるのが良いと思います。

なぜなら、「自己紹介」を英語でするのをマスターしたら、一生使えるからです。

「自己紹介」というトピックでも良いですし、日によっては少し絞って「趣味」というトピックにしてみても良いですね。

Step 3:話す

トピックが決まったら、実際に話します。

鏡に向かって、「独り言」を言うのです。

誰かに見られたら恥ずかしい(笑)と言う方は、自分の部屋やお風呂場等、一人の時にやって下さいね。

例えば、「趣味」について話そうと決めた場合、日本語で聞かれても、1回目は

「私の趣味は○○です。」

「私は○○する事が好きです。」

のように、きっと一瞬で終わってしまいますよね(笑)。

最初はそれしか思い付かなくても、次はそのフレーズに

  • なぜ好きなのか?
  • いつから好きなのか?
  • いつ・どのくらいの頻度でその趣味を楽しむのか?
  • どこでするのか?
  • 誰とするのか?
  • 誰かに習っているのか?独学なのか?

などなど、繰り返す度に文章を付け加えていくのです。

「これを言ったら、これを聞かれそうだな。」という事を付け足していくイメージ、あるいは相手からの質問に答えていくイメージです。

繰り返す度に内容を充実させていくと、意外と沢山話せていませんか?

「あ、今文法間違えた。」と自分で気付けたものがあれば、その時に合わせて言い直してみると良いですね。

Step 4:「なりきって」繰り返す

Step 3と4は、合わせ技でお願いします。

ポイントは、「なりきって」話を繰り返す事です。

なりきるのは、実際にそのトピックについて特定の人と話している「自分」です。

例えば、親友に自分の「趣味」について話す設定で、自由に語ってみるのです。

具体的であればあるほど良いので、「〇〇さんと話す設定にしてみよう」と決めて下さい。

  • 親友と話す設定
  • お隣さんと話す設定
  • クラスメイトや同僚と話す設定
  • 先生と話す設定
  • 取引先やお客さんと話す設定
  • 店員さんと話す設定
  • インタビューを受ける設定
  • 学校や会社の面接を受ける設定

などなど、楽しみながらシチュエーションを決めてみて下さいね(笑)。

そして、楽しみながら話してみて下さい。

「どうしても文章ができない…」という方は、原稿を書いても良いですが、大切なのは誰かに対して話しているつもりで話す事ですので、原稿は読まずに相手に伝える意識で話して下さい。

Step 5:本番

練習は、Step 4で終わりです。

色々なトピックで練習をしておけば、実際にとっさにそのトピックを振られた時に、今の準備ゼロの段階よりもスラスラと話せているはずです。

慣れて来たら、「明日○○さんとこれについて話そう!」と決めて、その練習としてこの練習法を使ってみても良いですね。

スピーチやプレゼンテーションをする時は、事前に練習しますよね?

それと同じです。

練習しておけば、緊張も減ります

実際に他の人と話す具体的なシチュエーションをイメージすればするほど、本番に近い内容の練習ができるので、想像力を膨らませながら、取り組んでみて下さいね。

ひとりアウトプット練習:実践

ここまで読んで頂いた方は、この「ひとりアウトプット練習法」の方法は理解して頂けたかと思います。

でも、「何について話そう…?」とStep 2のトピックを決めるのがまず大変…という方向けに、「一先ずはこれ!」というトピックをリストアップしたいと思います。

ちなみに、読むだけでは本当に意味がないので(笑)、必ずやってみて下さいね。

ページをプリントアウトして、できたものからチェックを付けていっても良いかもしれません。

まずは1つ、今、やってみて下さい

自己紹介

  • 自己紹介:10秒でするとしたら?(名前、出身地、その他状況に合わせてもう1つ)
  • 自己紹介:引越し先のお隣さんにするとしたら?
  • 自己紹介:会社の異動先や取引先でするとしたら?
  • 自己紹介:ママ友にするとしたら?

自分のこと

  • 出身地(場所、有名な観光地、おいしい食べ物等)
  • 今住んでいる場所(エリアの名前、特徴、選んだ理由等)
  • 趣味・習い事(Step 3の例をご参照下さい)
  • 仕事(業界、職種、勤務歴等)
  • 学校(学校名、学年、好きな教科、苦手な教科、校風等)
  • 休日の過ごし方(毎週する事、たまにする事、長期休みにする事等)

家族のこと

  • 結婚相手・パートナー(出会い、性格、職業等)
  • 父親・母親(居住時、職業等)
  • 兄弟・姉妹
  • 子供(何人?性別は?何歳?どこの学校?性格は?)

身近な人のこと

  • 友達(いつから?性格は?なぜ好き?どんな存在?)
  • 上司・部下(どんな人?尊敬するところは?)
  • 先生(何の先生?どんな人?どう思う?)

シチュエーション別

身の回りが固まったら、今度は想定できるシチュエーション毎に練習をしてみましょう。

シチュエーション別は、一人では表現が分からなかったり難しいところもあるかと思いますので、英会話教室やオンライン英会話、参考書等で習ったものを練習してみると良いですね。

  • カフェで飲み物と食べ物を頼むところから清算まで
  • タクシーのドライバーに行き先を伝えるところから降りるまで
  • マンションの管理人さんにエアコン修理を頼むところから直るまで
  • ホテルのチェックインからチェックアウトまで
  • 飛行機のチェックインから目的地到着まで

もちろん、他にも沢山ありますので、ご自身の生活の中で、「スラスラ話せると便利」だと思うトピックから順に練習してみて下さいね。

アウトプットの場がないなら、自分で作るしかないのです。

1日5分、ぜひ今日から始めてみて下さいね。

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